ここ数日は家の大掃除に取り組み、かなり家の中がきれいになりました。ほぼ僕の作業分担は終わったので、新しくレパートリーに加えようと思っている数曲のカンツォーネ・ナポレターナの歌詞の訳に取り組み始めました。
ナポリターナはその名の通り歌詞がナポリ語です。現代ナポリ語はイタリアの方言ですが、昔は方言というよりはナポリ語だったと言えると思います。カンツォーネの歌詞も現代の物はイタリア語に近く、比較的理解しやすいのですが、時代が遡るにつれ解読が難しくなっていきます。
今訳しているのはわりと新しい歌なので、普通のナポリ方言←→イタリア標準語辞典と伊和辞典の2冊でなんとか間に合いますが、古いカンツォーネはナポリ語古語辞典の出番になります。それでもよく分からないところがかなりあるのですが、ありがたい事に、有名な曲の場合は歌詞のイタリア標準語対訳が入手でき、おおかたは理解することが出来ます。でもそんな対訳が見つからない曲の場合は、こっちに住んでいるイタリア人(ナポリ湾のイスキア島生まれ、ナポリ外語大卒)の友人のお世話になります。かなりそんな質問事項がたまったので近いうちに・・・と頼んでいましたが、お互いスケジュールが合わなくて、大晦日の夕方会って教えてもらう予定。日本語の対訳が出来たところで、やっと日本語の訳詞付けに取り掛かるわけです。そしてそれを練習してコンサートで歌うまで、時に数年かかる場合もあります。それで、ドカッと儲かればいいんですが、そんなことはあり得ません。こんないい歌があるんです、是非皆さん聴いてください!っていう情熱と、俺は何としてもこの歌を歌いたい!という思いだけでやっています。