今イタリア文化会館エキジビジョン・ホールで
〜開港地横浜のイタリア人写真師〜「アドルフォ・ファルサーリ写真展」が開かれています。
昨夜同会館アニエッリホールで「記念講演会」が行われ聴講してきました。講師は東大大学院教授の小佐野重利先生と木下直之先生、そして京都外語大教授のシルヴィオ・ヴィータ先生。
明治初期に横浜で14年間暮らし、当時の日本の写真を撮り続けたフォルサーリ。彼の写真は彩色が美しく、現在に至るまで全く変色してないそうで、当時の日本の様子が美しく、興味深く写されています。風景などは脚色はないようですが、風俗を写した物、例えばパンフレットに使われている三人の女性が食事しているシーンなど、かなりの演出がなされていたであろう事や、当時もうすでに消滅していたであろう江戸時代の風俗の写真などもあることを知りました。横浜に来航する外国人観光客に販売する目的で作られていたのがその理由です。
その他講演会では、当時の横浜に住む外国人の話や、日本とイタリアを含めた文化交流の様子など、興味深い話しがたくさん聞けて大変に楽しかったです。正に「知るは喜びなり!」でした。1000円でカタログを購入。写真だけでなく豊富な資料や解説が載っていて(講演会で聴けなかったことも多数あり)、帰りの電車の中で読みふけっていたら、危うく乗り過ごすところでした。
展覧会は3月23日までです。是非お出掛け下さい。(入場無料)