サバティーニは歌い始めた途端、お、今日のお客さま立ちは反応が違う!!と嬉しくなりました。知らない方々ばかりでしたが、普通僕が歌い出しても、話をやめたり、振り返ったりもなく完全黙殺、ぼくのうたはBGM、という二人だけの世界や、仲間内の世界に埋没しているお客さまが多い中、昨日はどの組もみんなぼくが歌い出すと話をやめてこっちを向いたり、話は続けるもののとぎれがちになったり、一曲ごとにすごい拍手。まるで今日はコンサートみたいだ!という感じで嬉しかったです。これが演奏が売りのライブハウスで、聴いていないお客さまがあれば、意地でもこっちを向かそうそうと手を尽くすでしょうが、レストランで歌はおまけですから、話しがあって来ている方々も多いわけで、そういう方々に押し売りは出来ませんから、レストランでの歌の仕事というのは本当に難しいわけです。でも昨夜はやりやすかったです。
夕食はアンティパストの野菜盛り合わせをまず貰いました。小さめのトマトがあったのですがめちゃくちゃ美味しくて、なんて言うトマトか訊いたら、和歌山県産の「あまながトマト」と言うんだそうです。長さ4cm位のサンマルツァーノ主みたいな形のトマトでした。
セコンドは魚介のミックスグリル、バジリコとソラマメペースト添え。
アコウダイ、エビ、ホタテのグリルの下にバジリコとソラマメのペースト。上にのってるもやしみたいのはゴボウを細切りにして揚げたものだそうです。ゴボウがローマのサバティーニ本店の料理にものっているのかはクエスチョンマークですが、全然ゴボウの味はしなくて、ぱりぱりの食感のみ、ソラマメのペーストに対して正反対の食感でアクセントを付けてあって、なかなかいいアイデアだと思いました。
おまけでサバティーニの出番を待つデカンタ達です。