高校の芸術鑑賞会に出演するために水戸に行ってきました。朝9時発の特急「スーパーひたち」に乗って行きましたが、メンバーの一人が自宅から上野に来るまでの電車に遅れがあったそうで、見事に乗り遅れました。30分後の次の特急で来れたので公演には全く影響がなかったので何よりでした。この特急の切符はまとめて他の一人の出演者がプロデューサーから預かってきていて、ホーム入り口(特急用の改札)前で待ち合わせてうけとってから乗車、という手はずでした。この預かってきた出演者も当然9時の同じスーパーひたちで水戸に向かったため、遅れてきた彼は上野〜水戸間の乗車券と座席指定特急券がもらえませんでした。普通ならここであきらめて自腹で来るんでしょうが、彼は非常にたくましかったんですね。特急の改札でまず事情を話してチケットを持たぬまま次の特急の自由席に乗って、車掌に事情を話したそうです。そこで彼の携帯を使ってその車掌さんから真偽を問い合わせる電話が我々にかかってきて、彼の座るはずだった座席番号等を証言。車掌さんはそれを信じて更に水戸駅の改札に電話をして、切符を持っていないが証言が取れたから切符無しでも出してあげるように言ってくれたそうです。かくして彼は切符無しで無事たどり着いたというわけでした。
公演はとてもうまくいきました。開会時の先生のお話を聞いていただけでも、しっかりした学校なんだなということは十分分かりましたが、実際歌ってみるととてもレベルの高い生徒達であることがその反応から良く分かったのでした。
さて終演後楽屋のドアが開けてあったのですがふと外を見ると、舞台が片付けられてそでの引き幕などが取り払われて、舞台越しに客席が直接見えていることに気が付きました。勿論開演中は舞台とのしきりの扉も閉じられていますし、開けても緞帳や引き幕があるので直接見えることはないのですが、楽屋から直接こうして客席が見えるって言うのは通常ではかなり珍しいことです。同じ楽屋の百戦錬磨の他の出演者たちも、ほんとだ、珍しい!と皆写真を撮っていました。
帰宅するとインターネットショップで見つけて注文しておいた、映画「五つの銅貨」のサウンドトラック盤が届いていました。これは一昨日のブログに書いた「Sala & Jun」で歌う「五つの銅貨」について調べていて見つけた物です。米パラマウント1959年制作の映画"The five pennies"が原題。CDの帯のコピーにはこう書かれています。〜 ついにあの感動の映画「五つの銅貨」のオリジナルサウンドトラックがCDで復刻。サッチモ・ファン待望の作品。ジャズ・トランペッター=レッド・ニコルスの伝記映画。ダニー・ケイ、サッチモことルイ・アームストロングとの楽しい名演の数々。映画ファン、サッチモ・ファン待望のCD化。 〜 というわけです。この中のテーマソング「五つの銅貨」を僕が歌うのですが(選曲したのはプロデューサー)、オリジナルは聴いたことがなかったので是非聴いてみたかったのです。で、聴いてみました。感動して涙が出そうになりました!映画のストーリー自体が大変に感動的であるようですが、ダニー・ケイの甘い歌声、想像していたよりスローでずっとやさしい歌いかた、とてもとても愛と真心がこもった歌になっていました。今回はデュエットなので自由に歌い崩せませんが、近いうちに一人で歌ってみたいと思います。1月のニューイヤー・コンサートがいいかな・・・。