Stefano Benni、日本ではほとんど知られていない名前ですが(かくいう僕も知りませんでしたが)、イタリアでは特に説明する必要がない位人気がある作家だそうです。
今週行われているイタリア外務省主催の「第7回世界イタリア語週間」にあわせて目下来日中。僕は26日京都イタリア文化会館で、翌27日東京のイタリア文化会館でこの「イタリア語週間」のイベントとしてリサイタルを開催して頂けることになっていますが、ベンニ氏は京都で24日、東京で26日同じくイタリア語週間のイベントとして氏の講演と、音楽演奏に載せて自作品の朗読をするという会が開かれます。
それに先だって22日(月)東京汐留のカレッタ汐留47Fにある<ビーチェ東京>でイタリア文化会館主催のパーティーがあり、お招きを頂き伺ってきました。この写真は会場から見た東京の夜景です。
汐留地区は先日から何度も行っているのですが未だに方向感覚がつかめず、会場を探すのに一苦労でした。やっと見つけたエレベーターは外の風景がよく見えるタイプ。偶然乗り合わせたイタリア人紳士がいて、会場でさっきエレベーターご一緒でしたねとお話ししたら、ENITイタリア政府観光局のアジア・オセアニア地区のトップの方で、ご自身趣味でピアノを弾かれるそうで、カンツォーネ・ナポレターナも大好きということで話が盛り上がりました。この他大使初め大使館関係者や文化人が大勢見えていました。やはりイタリア人の方が圧倒的に多かったですね。
アペルティーヴォ(アペルティフ)タイムのあと、ベンニ氏の紹介、作品の朗読がありました。ギターとキーボードの生演奏にのせて”La Luisona”と”Sagradimari”の一部が朗読されました。
"Sagradimari"は氏の作った地中海沿岸のいろんな言語を混ぜ合わせた造語がちりばめられていて、イタリア語さえも不自由な僕には意味が良く解らなかった物の、言葉の響きがとても面白く音楽的で、バックの演奏もそれに実にフィットした不思議な音楽でなかなか楽しめました。"La Luisona"も(両作品ともに)日本語の訳もあったので楽しめました。ちょっとシュールでとても面白いストーリーでした。訳してくれたのは今年のNHK-TVのイタリア語会話の講師を勤めている鈴木マリアさん。昨年来イタリア文化会館の行事では彼女にお世話になっていますが、完璧なバイリンガルで羨ましい限り。
このあとビーチェの料理を立食でしたが楽しんで会場をあとにしました。なおこの日の写真は、会場の雰囲気に遠慮してフラッシュを使わずに撮ってます。一応手ぶれ防止機能付きなんですがやっぱりぶれてますがお許しを。