ブラジルの面白い建物の中でも、このクリチバ市の「オラーメ歌劇場」は一番想い出に残っています。すでにリアルタイムで携帯から写真を投稿して皆さんにご覧頂いていますが、改めて大きいサイズの写真でお目にかけたいと思います。
ジャングルに囲まれた窪地に建てられていて、目の前を小さな滝から流れ落ちてきた川が流れています。その川にかけられた金網を張った橋を渡っていきます。この金網にヒールが挟まって歩けない!と裸足になって渡っていた女性が数名いました。この巨大な温室のような建物がオラーメ歌劇場です。現実問題、オペラ公演となったら、ドレスアップして細く高いヒールの靴を履いた女性が一杯来るでしょうにね、設計ミスじゃないでしょうか?!
内部はこんな感じ。客席後方から舞台を見ると・・・。
鉄骨の骨組みとガラスで出来ていますから外のジャングルがよく見えます。カーテンも無く暗くならないので夜になり真っ暗にならないと公演が出来ません。照明が不要の公演は昼でも可能ですが。またガラスが一部開放されていて、意外と涼しかったです。市街地の気温はこの日も30°を超えていましたが、まわりのジャングルと川のおかげだと思います。
次は舞台後方から客席を見たところです。舞台ではリハーサルの真っ最中です。
そして公演後打ち上げに行く前に撮った夜の劇場です。
シンデレラでも上演したくなるようなロマンチックな建物でした。使ってみた感じは、音は確かに良く響くんですが、まるで銭湯のようにワンワンと響きすぎて音は聞こえても言葉が聴き取れない!という感じでした。舞台は広くて動きやすいんですが楽屋の使い勝手とかはイマイチでした。出演者の多いオペラなんかだと到底全員楽屋に入れそうもなかったです。しかし本当に美しい建物で、ここで歌った事は公演の大成功と相まって生涯忘れないだろうと思います。