今日午後大田区千鳥のサロンコンサート会場「ベヒシュタイン・ザール」で、サロン主催コンサート<うたはどこから>があり、門下生3人と共に出演して来ました。ピアノ伴奏は僕の誇る豪華伴奏陣の一人、いつも優しく美しい音色でぴったりと寄り添うように伴奏してくれる山季布枝。
今から20年前、故友竹正則さんのピンチヒッターでこのベヒシュタインザール(以下BSと略)で開かれたコンサートに歌いに来たことがここで歌わせて頂くようになった切っ掛けです。このBS、オーナーは童謡作曲家のたけうちこうさん、この時初めて僕の歌を聴かれて代表曲<「おるすばん」のおるすばん>(三木露風賞受賞作)はじめ、たけうちさんの作曲された童謡を僕に是非歌って欲しいとコンサートを開催して頂きました。それ以降今日まで10数回BSのコンサート<うたはどこから>に出演させて頂いています。たけうちさんを通じてたくさんのいい歌にめぐり会えたのも嬉しい事でした。そして今回も素人である生徒達まで歌わせて頂き、そして心のこもった運営をして下さって大変うれしかったです。たけうちさんありがとうございました。
今回は20周年記念なので賑やかにと思い、日本歌曲など日本の歌も勉強している生徒3名と共に、お馴染みの童謡や唱歌の他、たけうちさんの作品、その作曲仲間の作品、そのグループを指導されていて昨秋亡くなられた若松正司さんの作品、更に今年が没10年目の中田喜直さんの作品、そして僕の恩師越谷達之助先生の作品と全部で32曲(うち僕は24曲)歌いました。ピアノの山季布枝さんはこれだけ大量の曲を忙しいスケジュールをぬって何度も伴奏合わせにつきあってくれて、全曲一人で伴奏してくれました。越谷先生の、まるでピアノ曲のようにピアノが大活躍する難曲のうちの1曲を、本番10日前になって僕の我が儘で移調し、別のキーにしてしまったのですが嫌な顔一つせず短い練習時間でこなしてくれ、更に素人であるうちの生徒達の伴奏まで引き受けてくれて素晴らしい伴奏をしてくれて本当にうれしかったです。心から感謝。
今日は満員のお客さまでした。サロン会場なので目の前にお客さま達がおられるわけです。僕はなれていますが、生徒達は初めての経験で全員可哀想なくらい「あがって」いました。緊張して息が浅くなったり、余分なところに力が入って硬くなってたり、声が震えたりうわずったりかすれたり、更には歌詞を間違えたり忘れたり。でもそれぞれに良いところもちゃんと出していて、その個性と歌心をアピールできていたと思います。お客さま達もそんな演奏に温かくお付き合い下さってありがたかったです。ご来場下さった皆様、本当にありがとうございました。
今回、過去に歌ったことのある曲が多かったのですが、それでも全く初めての歌もかなりあり、あの曲数、よく覚えたものだと自画自賛! さあこれでまた一つコンサートが終了。次々やってくる秋のコンサートのための勉強をまた明日から始めます。