大切な弟子が天国に行ってしまいました。かねてから体に複数のガンを抱え、医者には余命半年と診断されてから4年生きました。そのうちの3年間僕に師事してカンツォーネを歌っていました。今年前半まではまだ舞台にも立ち、医者から奇跡だといわれていたそうです。病気など全く感じさせない明るさと活力に溢れた人でした。
彼女の歌の仲間からの話では、僕に習い始めてから良く声が出るようになり、いままで歌ったこともない新しいタイプの歌が歌えるようになり、レッスンが楽しい、歌えて幸せだと常々話していたそうです。以前はシャンソンやラテンなどを習っていたそうですが、明るく陽気な彼女にはカンツォーネも合っていたようで、うちで覚えたコミカルな歌や甘いラブソングを、難しい難しいと言いながら本当に楽しそうに歌っていました。
またレッスンではとても熱心な生徒で、上手く出来ないところは、悔しい悔しいと言いながら何度も食い下がって納得がいくまで練習していましたし、うまくいくと本当にうれしそうで、教えていて本当に僕も嬉しく楽しかったです。人間的魅力に溢れた人でした。江戸っ子らしい気っぷの良さもありました。師匠の僕を本当に大事にしてくれました。僅か68歳で逝ってしまうなんて・・・。まだまだたくさん素敵な歌を歌えたはずなのに・・・。
弟子は他人ではありません。その字の通り、身内であり家族です。今回初めて弟子の死に向き合うことになり、そのことを身に染みて感じました。家族を失った気持ちです。悲しいです。
明日はR40のライブなので、彼女に教えた歌も追悼の思いを込めて何曲か歌いたいと思っています。