今夜府中どりーむホールで行われた都立府中西高校合唱部第27回定期演奏会に行ってきました。
そもそもなぜ僕が高校の合唱を聴きに行くことになったかというと・・・
僕の仕事仲間の作曲家安藤由布樹(以降人名は仕事仲間で友人で同級生ということで敬称略)が作曲した「21世紀のヒーロー」という混声合唱組曲があります。彼がこれを作ってすぐ、合唱ではなくてクアルテットで僕はこれを歌う機会があり、大変良い曲で好きになり、このうちの「うたいたい」を何度か独唱でも歌っています。安藤からぜひこの歌をいろんな合唱団で歌って欲しいから、合唱指導者の知り合いがいたらぜひ紹介してくれと頼まれ、国立音大声楽科の同級生で府中西高校の教員であり、合唱部の指導者として活躍している櫛田豊にこの曲を紹介したところ彼が大変に気に入り、早速合唱部で歌ってくれることになったのが9年前。同校合唱部は毎年のようにコンクールに優勝したり入賞したりという大変実力の高い合唱部です。その年から毎年「21世紀のヒーロー」を歌い続けてくれたそうで、今年の定期演奏会では東日本大震災の被災者の方々へのメッセージとして、卒業生120人を含む180人がステージに立ち、更には作曲者の安藤がピアノ伴奏をつとめる!というので聴きにいってきたわけです。
演奏はとても素晴らしかったです。「21世紀のヒーロー」の前に演奏された合唱もみな非常に高いレベルの演奏で感心しました。僕が合唱の指導をしても多分絶対こんなに歌わせられないだろうなと思うくらい。フィナーレの「21世紀のヒーロー」は一人一人、皆がもう完全に自分の血や肉にしてしまっていて、一人一人の歌を愛する気持ち、この歌のメッセージの意味、この歌に対する愛、思い入れの深さが伝わってきて、それがしかも180人の大合唱ですから凄いパワーでした。会場の拍手は鳴り止まず、会場が一つになり感激に包まれていました。
僕が紹介した事が発端で、事はとてつもなく凄いことに発展しました。まさかこんな事になろうとは!たまには自分が舞台にしゃしゃり出ず、影の存在でありながら皆さんのお役に立てた事に大きな喜びを感じたのでした。下の写真、中央が作曲の安藤由布樹、右が指揮の櫛田豊です。
府中西高合唱部員、卒業生のみんな素晴らしかったよ!いつまでも今日のように『本当の愛』を持って歌い続けてね!