昨日上野の東京文化会館大会議室で行われた「イタリア研究会」第425回例会で「カンツォーネ・ナポレターナの特徴と歴史」という演題で講演してきました。お陰様で大変にご好評を頂きました。
イタリア研究会の会員宛 メールによる、昨日の報告を転載させて頂きます。
昨日イタリア研究会第425回例会が開かれました.講師はカンツォーネ・ナポレターナ歌手でその歴史の研究と訳詩も手掛けている青木純さんです.
青木さんはもともとクラシックの歌手で,音大卒業後にミラノに留学しましたが,カンツォーネ・ナポレターナに魅せられ,在伊中から勉強を開始して帰国後も歌手として活躍しています.カンツォーネ・ナポレターナの歴史は13世紀まで遡ることができ,ナポリという街の国際性と高度な音楽の伝統との影響から,他の街にはない特徴を持つに至りました.その特徴とは,明るさと切なさとを併せ持った美しいメロディー,高度な音楽性,恋愛・仕事・望郷・諧謔などさまざまなテーマが含まれていることです.青木さんはギターの弾き語りで,次々と代表的なカンツォーネ・ナポレターナをご自分の訳詩で歌ってくれましたが,オペラのベル・カントとは異なるベッラ・ヴォーチェという繊細で情感の溢れる歌いぶりは参加者を魅了しました.
懇親会でも話が尽きなかったのですが,最後にカンツォーネ・ナポレターナの名曲「遙かなるサンタ・ルチア」を披露してくれたのですが,この名唱には全員が聞き惚れ,歌い終えたときには拍手とブラーボの声が止みませんでした.青木さんありがとうございました.