さてナポリ滞在5日目、前夜のサレルノからホテルに帰ったのは午前1時でした。ゆっくり休んで翌15日朝、この日は雲ひとつない好天。起きがけに下の海を見ると漁師さんらしき人がボートに。
ホテルの朝食に行くと、卵城が目の前に。
食後参加者の皆さんを案内してサンタ・ルチアからスパッカナポリへの散歩に出発。
途中ガッレリーアの中のお土産屋さんでショッピング。続いてカンツォーネにもよく出てくるトレド通りを北上。今回我々の買い物リストに「旧ナポリ王国の国旗」というのがありました。9月3日に桐生市でカンツォーネのコンサートがあるんですが、その主催者さんから是非舞台に飾りたいので買って来てほしい!というリクエストがあったのです。ナポリに着いてすぐガイドさんに訊いてみたところ、え〜そんなの見たことない!と困っていました。こうなったら足で捜すほかはないと、あちこちのお土産屋さんで訊いてみたんですが見つからず途方に暮れていたところ、トレド通りの横の路地に店を出す、サッカーグッズを売る露天のテント上にひるがえる見慣れない旗を見つけ、早速尋ねてみると!あった〜!!目指すナポリ王国国旗でした。写真を取り損ねてきたので、いま家の床に広げて撮った写真です。
散歩は楽しいですね、いろんな物に出くわします。道端のアーチを見上げれば美しいフレスコ画。
偶然通りかかったスパッカナポリ近くの古本屋さんでは、カンツォーネの資料や古い絵のコピーなども入手。これは古いカンツォーネの音楽祭のポスターや楽譜の表紙を集めた本です。
この日のスパッカナポリ散歩の目的地は2カ所、事前にアレッサンドロから情報を貰っておきました。1カ所目はコンセルバトーリオ(音楽院)前の楽譜屋さん。壁にはナポリらしいこんな飾り付けが。
僕は国立音大卒ですが、日本でも音大のそばに来ると、歌や楽器を練習する音が色々聞こえてきます。ナポリの音楽院でも同じ事。建物は古く中世からそのまんまのような裏通りにありますが、音だけ聴いていると学生時代に戻ったような錯覚を覚えます。カンツォーネの楽譜をいろいろ仕入れてきました。混声合唱に編曲されたナポレターナの曲集を2冊手に入れました。これをコーラスする合唱団を作りたい・・・。
次に向かったのはナポリの民謡、民族音楽・舞踊には欠かせないタンムーラ(大きいタンバリン・綴りを見るとタンモッラと読めますが耳で聞くとタンムーラに聞こえます)やカスタネットを製造販売する店。行くと店内では小太りのおばちゃんがタンムーラを制作中。乞うと楽器の使い方を実演してくれました。
お土産として売られている絵が描かれたタンバリンなどもあるのですが(それはそれで魅力的)プロユースの演奏用のタンムーラとカスタネットを購入。カスタネットは色の白いのと黒っぽいのがありますが、白い方はレモンの木、黒い方はオリーブの木だそうです。おばちゃんに吟味して貰いました。外に出ると店の横にポスターが貼ってあり、見るとどうやらおばちゃんの若いときの姿のようなので訊いてみるとその通り。記念撮影をしました。
さてホテルに帰ってベッドの上に買ってきた楽器と楽譜や本を並べてみました。
窓の外のナポリ湾は晴れ渡り、ソレントやカプリ島がくっきり。「オーソレミオ」や「太陽の故郷」なんか歌いたくなるような海と空の青さ。こっちで歌うときのためにしっかり胸に焼き付けてきました。