7月1日、ナポリ駅からイタリアの新幹線「フレッチェロッサ」ヴェネツィア行きに乗ってボローニャで下車。迎えの車でモデナ近郊、フェッラーリ本社があるマラネッロのちかくの丘の上にあるバルサミコ酢醸造所「ベルトーニ」を訪問。ベルトーニ家の皆さんとはもう何度も訪問しているので顔なじみ、しかし3年前にご主人のサンテさんが悲しいことに亡くなり、奥さん、娘さん二人が温かく迎えてくださいましたが、やはりちょっと寂しい。今もこの三人とそのご主人達で伝統的製法の高級バルサミコ酢を作っておられます。写真はベルトーニさんの向かいの丘。
醸造所の見学も非常に興味深いですが、奥さんの作って下さる食事が絶品で、高級バルサミコ酢をふんだんに味わうことが出来ます。メイン料理は、前回、前々回訪れたときはサンテさんが趣味とされていた狩りで獲ってこられたキジのローストでしたが、今回は残念ながらそれはかなわず、しかし地元で獲れた猪肉の大変美味しい料理でした。(写真撮り忘れて食べていました)写真はアンティパストの定番、パルミジャーノ・レッジャーノにバルサミコ酢を掛けたもの。このバルサミコ酢は16年熟成です。そして赤紫に泡立つランブルースコ。もちろんセッコ(ドライ)。
食事の後は貯蔵庫の見学。僕はもう5回目か6回目なんで僕が説明しながら案内できるほどです。いくつもある貯蔵庫には伝統的高級バルサミコ酢ならではの芳香がこもっていました。ちなみにバルサミコというのは芳香という意味です。
ベルトーニ家の皆さんに別れを告げモデナ市内へ。留学時代イタリアの僕の実家ベヴィラックワ家の今は亡きアルマンド、リーナ夫妻の家に行くのにいつも前を通っていたホテル・プリンチペにチェックイン。もう夕食は要らないと部屋で休憩される方が多かったですが、夕食も食べたいという皆さんと世界遺産の町の中心グランデ広場へ。広場の大きいバールで軽い夕食。広場に面した外のテーブルは順番待ちだったので、中世の古い建物の中の席を取りました。食事はビュッフェでアンティパスト類やパスタ、リゾットなど適量が食べられて良かったです。何か変わった物を飲みたいという皆さんのリクエストでアペロールのスプリッツを注文してさし上げたところ、美しいオレンジ色や甘苦い味が皆さんすっかりお気に召してごきげんでした。(これも写真撮り忘れ....) 食べ終わって外に出ると、そろそろ空も暗くなりかけていました。グランデ広場で交代で記念撮影。夏の暮れかかった空の色が大好きです。